同類探し 「強い不安を乗り越えたマイノリティーたち」3章 我々は中流階級以上のマイノリティー 一般の人たちとの違い

3章 我々は中流階級以上のマイノリティー 一般の人たちとの違い

 

こんなストイックな生き方をする我々は、同類となかなか巡り合えません。

やはり相当なマイノリティーなのでしょうか。

私の人生の中で同類だと感じる人物は3人しか知りません。

そして、二人は明らかに中流どころか高所得層(年収3000万円以上)の方です。

私ともう一人は、年収1000万円前後です。

我々は、行動力があり、面倒だと感じることが少ないので、仕事が早いうえに仕事の細部に対して目的意識を持って行動します。

顧客は誰なのか。 顧客は何を求めているのか。 将来的にはどのように需要が変化していくのかなどを考えながら行動します。

なので結果的に雇われていたとしても、多くの仕事を任されることが多くなります。

また、不安が強く出るがために、仕事に手を抜くことをしないので、結果的に仕で成功する機会が増えていきます。

一方一般の方はどうかといえば、平均以下の給与の方を見ていると多いのが、圧倒的にめんどくさがり屋で、目先のことしか考えていない。そしてなにより、欲があまり無いため、何が何でもこうなりたいという強い意志がありません。

人間というのは不思議なもので、本人が強く求めるものは、ほとんど手にすることができます。強く求めるということは、現実的にそれを手に入れることが可能な状態にある場合をいいます。

現実的に不可能なことを求めているとしたら、それは欲ではなくて、妄想です。

欲として本能に出るのは、それが現実的に努力をすれば手に入ると感覚的に理解しているから求めることができるのです。

ですので、その求めているものが欲からくるものなのか妄想なのかをしっかりと理していることが必要です。

この欲の出し方にはコツがあるので、まだ大きな欲を満たしたことが無い方にはなかなか理解ができな以下と思いますが、常に強く思えて、かつ現実的に実現可能なことでなければなりません。

例えば、「年収〇〇万円以上になりたい」という欲があったとします。

この場合すごくアバウトな目標なので、このままでは行動に移すのがむずかしいですね。

しかし、よくよく考えてみると、この目標が高ければ高いほど、その年収を稼げる方法というのは限られてきて、かえって目標設定が明確になりやすいのです。

1000万円以上なら、一般的な仕事ではほとんど実現不可能です。

であれば限られた仕事をリサーチして、自分に最も向いてそうなことを探し出せいいのです。

目標が高ければ高いほど方法が限られるため、実行して成功する機会は減っていくことになりますが、やることは限られているので、「目標が高い」=「実現性が低い」という法則にはならないと私は考えています。

行動が狭められれば狭められるほど、迷いもなくなり、一心不乱に取り組むことができるので、その分機会が少なくても、その少ない機会に飛びつくことができる体制がいつでもできるからです。

つまり、欲が強ければ強いほど、不安が強ければ強いほど、成功するためにとるべき行動に集中することができ、目標達成までの期間が短くなっていくのです。

また、我々は、主体的に物事を考えて行動をしますが、多くの方は、主体的に行動することは、我々に比べて少ないものです。

これは、組織において、2割の優秀な人材が組織をけん引するという数字の理論とリンします。

人間は、実はありやはちと同じように、「働き者」と「嬢王」の二つの性質があるのだと考えています。

「働き者」は能動的で従属的なので組織の中でないとなかなか生きていけません。誰かに指示してもらわないと、自分自身の生き方や働き方すらも見つけようとしません。

でも「嬢王」は違います。

主体的に物事を考え、「働き者」を使うことで、より大きなことを成し得るのです。

勘違いしないでほしいのが、我々のすべてが「嬢王」であるわけではなく、我々の多くが「嬢王」であるということです。

なので、一部の我々は、「働き者」も当然います。

しかし、そんな「働き者」であっても、やはり一般の人とは違い、不安や欲が強い分だけ、エネルギッシュに活動することができます。

その結果ワーカーホリックにもなりやすいのですが、仕事では成果を残しやすいです。

また、普段から不安という感情との向き合いが一般の人よりも多いため、自己覚知能力が高まり、結果として知的探求心が高まり、思考の広がりが出てきます。

苦悩が多い分多くの気付きを与えてくれる我々の不安は、人生の影を大きく作る分光も強くなるのです。

そして、我々は、気分の浮き沈みが大きいことも特徴です。

我々の多くの方は、そんな浮き沈みが大きい自分の気分に嫌気がさすこともあるかと思います。

しかし、それは、ポジティブな感情がネガティブになったときだけだと気付くことで、楽になっていきます。

なぜなら、人間は、上がるときも下がるときもその気分の落差が大きいほど、喜びや悲しみが増えるのです。

ネガティブな思いは気のせいだと思い、ポジティブな思いだけを受け止めるようにしていけば、一般の人たちよりも実行力に勝り我々は、より多くのポジティブな状況を体験することになります。

そんな一般の人たちよりもポジティブな体験が多い我々の人生において、ネガティブな体験は、人生のスパイスだと思えばいいのです。

楽しいことだけでは楽しさにもマンネリしてきます。

おいしい肉も食べ続ければ飽きてきます。

そこにガーリックが入ればまた一味違います。

人生も同じで、そこにネガティブな味付けが成されることで、ポジティブがより良いことに感じさせてくれるのです。

ガーリックが良い例だったかはさておき、人生において、一人で酒を飲みたいときもあるということです。

そういったこともなければ人生はつまらないのです。