依存性パーソナリティとパタナーリズムの共存世界 そりゃDV(家庭内暴力)が起きますよ

こんにちは、にあです。

ここ連日小4女児死亡事件が取り上げられていますが、この事件のお母さんとお父さんにも関係する内容です。

このブログを書こうと思った発端は、当法人の就労継続支援B型事業所の職員を募集していたところ、以前働いてくれた方が、手を挙げてくれたことがきっかけです。

この方(以下「Yさん」)は、4年くらい前に数ヶ月人員不足の穴埋めに来ていただいた方で、もともと知り合いでもありました。

私自身がYさんと会うこと自体も4年ぶりで、会った瞬間に依存性パーソナリティの傾向が強くなっていることに気が付きました。

旦那さんも、数年前まで頻繁に会っていたので、どんな人かを知ってはいました。簡単に言うとYさんにべたボレで、暴力的なところはないが、パタナーリズムなところはありました。若干口調が荒い程度で、どこにでもいる感じの範囲です。

この二人が、今どんな状態か考えたとき、私の頭の中では、軽い肉体的な暴力と、口調が荒くなったことを想像しました。

Yさんにそのことを伝えると、以前に比べて口調が荒くなったことを認めました。なので私はYさんに旦那さんの口調が荒くなってきた原因はYさんにあることだけをまず伝えたところ、驚いていました。

 

女性は、子育てをするとき、ほとんどの方が頼る人を作ります。そうやって安全に子育てができる状況を女性自身が獲得できるような本能があるのでしょう。日本では(世界的にも一緒のはずだが)、そういったことは当たり前だと考えている文化(本能に近いのか)があるので、女性の依存性パーソナリティ障害に近い状態になかなか違和感を感じることが出来ないのです。依存性パーソナリティ障害の素因が強い女性は、自己肯定感の低さから、自分が正しい判断ができないと思い込み、周囲の仲間に自分に関する判断を求めるようになります。それが旦那であれば、初めのうちはダンディズムのつもりで行動していたのでしょうが、度が過ぎると、依存性パーソナリティ障害の素因が強い女性を見下すようになり、パタナーリズムな支配下に置くようになります旦那の思い通りにならなくなり、暴力的な支配(操作)にシフトしていきます。

こういった問題は、男性の問題でしょうか?

私だったら、女性側にこのように問題を投げかけます。

「あなたが幸せになるためにはどうしたら良いですか。」

そうすると多くの方は

「私を幸せにしてくれるパートナーを探します」

と答えます。

そこで私は、この問題の本質を伝えます。

こういったカップルは、両方とも自己不全感があったり、養育されていた時期にネガティブな体験が多かったはずです。

心の傷を持った者同士は、互いを良き理解者であり、協力者であると思います。

事実そうなのですが、心の傷を持った者は、トレーニングや優れた認知能力の持ち主でもなければ、感情の不安定という問題を持ち合わせています。

互いにネガティブになっているときが来たとすると、当然互いに、なんで私がこんなに辛い思いをしているのに、パートナーは助けてくれないのか」という世の理不尽さを感じます。こんな時に、また新たな要求がパートナーから出されたり、こちらの要求がことわられたらどうなるか・・・

これが、世に起きるDVの大半の仕組みです。

これが、世代間連鎖する理由です。

私も、父子家庭で育ったことで、少なからず自己肯定感が低く、苦しい時期が続きましたが、この問題に気付き、自信をつけることで暴力という手段を手放し、双方建設的な話し合いができるだけの心のタフさが身に付きました。その一方で普通の人以上にこういったDVの問題は、当人の自己認識の低さが問題だという、自己責任論を強調したいと思います。

 

暴力には、支配という側面が発生していきます。これには、暴力の質に3段階あります。

段階① 言葉による暴力

段階② 言葉と身体への暴力

段階③ 身体および精神への暴力

 

段階③の時には、被支配者は支配者への忖度が働くため、支配者からの言動による命令などは無い場合が多い。また、会話も極端に減少する。

 

Yさんは、段階①の序盤くらいだろうと思われますので、この問題点を理解すれば、自力で関係性を変えていけると信じています。