障害福祉における精神障害者支援のスキーム

こんにちは、にあです。

ブログネタを探して、「障害福祉 精神 支援技術」とググってみたところ、「障害者のニーズの多様化」という言葉が目に飛び込んできました。

私の事業所の職員に、この言葉を聞いてどう思うかを聞いたところ、世間とは違う回答が返って来て安心しました。

一般的には、本人の望む生活を支援することであり、専門性の高い方が支援するのであれば、デマンドに流されることなく、ニーズをとらえることで支援の意味を成します。

私たちの事業所では、精神疾患 = 人間として間違った行動や思考を起こすことが原因ととらえており、その望む生活の大半が、デマンドであるから、まずは動機付けをして、ニーズを求められるように情報を提供します。

このように、私の事業所では他の事業所とは違う支援スキームがあるから、このように他と違く回答が返ってくるのです。

現代では、いたるところで個性だとうか自由という権利を主張しますが、精神疾患の根源は、人間の本能により出る感情(不安・怒り)を、前頭葉が正しく理解することが出来ない(認知の歪み・自己中心性)ことにより、社会性を欠き、さらなる本能による感情(不安・怒り)がでているところにあると、私は考えています。

つまり、自己矛盾に気付かず間違った行動を取り続けている状態にある人なのです。そんな彼らの行動を、何の指導も無しに支援をすれば、問題の助長でしかないということが、現状の福祉の大半だということです。

そこで、正しく支援するためのスキームを以下のようにまとめましたので、支援の参考にして、いただければと思います。

 

①個別支援を立てる前に、事前情報を集める

 ・生い立ちや今までの経緯

 ・病状や病識(自覚と他覚の違いを把握することが一番重要)診断名は当てにしない

 ・今後求める生活(個別支援に含める目標)目標は具体的に考えているか、細かいこ        

  とを気にしすぎていないかを中心に確認し、実現可能かどうかも考える。

 

②情報を集める中での問題点の整理

1病状や病識の欠如やズレ具合を把握して、どのように認知させ、どのように修正で きるかの概要を考える。

2目標の中にデマンドが含まれていないかを検討し、目標を実現するために必要なス キルが何かを具体的にイメージしておく。

 

③問題点に対して事前アドバイスをする(動機付けの初期)

1認識を高めるために病状を正確に伝え、本人の認識がズレている場合には、ズレを認識できるように、動画などを取り、問題点を正確に把握させる。

2目標の中にデマンドが入っていた場合には、それがニーズに置き換えれる場合に は、置き換えをして、できない場合にはそのことは流してしまう。そしてニーズに  関しては、良い目標だと褒めることで意欲を高める。

 

④個別支援計画を立てる

個別支援を立てる上で、どのようなトラブルが起きるかを想定して、そのトラブルが起きたときにどのように対処するかまでを、職員全員で共有する。

個別支援に記載する文面は、本人の意見を含めつつ、全体としてはこちらが落とし込みたい内容に修正する

 

⑤トラブルの対処

まずはトラブルの原因を当事者を含め確認をする。

次にどちらが悪かったのか、どちらも悪いのかを明確に理由まで伝える。

同じ問題を繰り返さないためにどうしたら良いかの意見を当事者に尋ねる。

こちらの回答としては、アンカー(原因を避ける行動)とトリガー(問題の対処方法)の二つの視点で答えることがベスト。

今回の対処で、当事者がどのように学習したかを実際の行動で確認。

あまり学習できていないようであれば、再度介入してPDCAサイクルで問題を取り除いていく。

 

精神障害の支援は、精神疾患の軽減が大前提であり、これを医療だけに任せておいても、多くの場合支援が成立しません。(自立度が上がらない)積極的に病状のコントロールに努めるべきだと私は思います。そこで、最も効果的な病状を抑えるコツを教えます。

それは、クライエントに会話をさせることです。緊張せず喋れるうちは、病状が出ることはほとんどありません。なので緊張しない環境を提供し、しゃべらすテクニックを磨けば、いざという時に頓服が無くても切り抜けることが出来ます。女性同士なら、手を握ってあげるなども効果がよくあります。