困った家族との接し方 依存症者の対処法CRAFT

こんにちは、にあです。

やっと、アマゾンアソシエイツの登録が完了したので、ご紹介したい本があります。

タイトルの通りCRAFTです。

私がCRAFTを知ったきっかけは、5年ほど前に参加した、アルコール・薬物依存関連学会で紹介されたことです。

当時は、行政福祉の担当者がこぞって勉強していたもので、大きな特徴があります。

それまでの依存症の支援では、当事者本人へのアプローチが当たり前でしたが、CRAFTでは、当事者性の高い家族を巻き込むことで、当事者本人を医療につなげるという間接的なアプローチとなっています。

そして、CRAFTにおいて、私が最も重要だと思うところは、依存症者によって、家庭が大きなダメージを受けていますが、そのダメージを軽減して、まず家族の幸福度を上げるためのアプローチがあることです。

一般的に、依存症者を回復に向かわせるためには、自己責任を負わせる必要があると言われています。そこで家族は、当事者の行動について、責任の肩代わりをすることなく、当事者は当事者の人生、家族は家族の人生だという境界線をしっかりと引く訓練を行います。そうすることによって、当事者は、自分が行った行動についての責任を負い、間違った行動をすると、社会的にも肉体的任も精神的にもダメージを受けて、行動を改めるきっかけを得ます。

CRAFTは依存症のためのアプローチではありますが、依存症の症状を改善するためだけではなく、依存症特有の自己中心的な性格、自己憐憫(れんびん)・自己欺瞞(ぎまん)を改善することで、社会的ストレスを軽減し、症状を改善するため、他の精神疾患でも、効果はあります。

以下に、簡単なCRAFTの概要を載せます。

①家族の動機付け強化と維持

②問題行動の機能分析

家庭内暴力の予防

④コミュニケーション・スキルの改善

⑤依存行為をしていないしらふの行動への性の強化

⑥マイナスの結果の使用

⑦家族が自身の生活を豊かにする

⑧本人を治療に誘導する

 

 

CRAFTは、非常に専門性の高い技術であるため、専門性を高めたい支援者の方には、以下の書籍をお勧めします。(英文を翻訳した文章なので、若干読み辛い表現があります。)

 

ご家族が読まれるなら、非常に簡易な書籍も用意されているので、こちらをどうぞ。

 

また、依存症ではありませんが、引きこもりの支援において、厚生労働省ガイドラインとなっているCRAFTもあります。引きこもりを支援される方は、共依存という家族関係を意識しながら、こちらの書籍をどうぞ。ただし、こちらは本格的なCRAFTを学ぶためのものではございません。