私の人生を変えてくれた 12ステップというプログラム

こんにちは、にあです。

私は、2012年4月から障害福祉の事業を立ち上げて経営してきましたが、これがきっかけで、「12ステップ」というプログラムに出会うことが出来ました。

「12ステップ」とは、20世紀の奇跡と言われるプログラムで、20世紀中盤から、多くのアルコール依存症者を回復させることに成功した、世界初の依存症回復プログラムです。

そんな奇跡を起こしたプログラムが、なぜ、日本では有名でないのか?不思議に思いますよね。

私が思うに、あまりにも文章が宗教色が強いためです。以下に12ステップを記載します。

1、私たちはアルコールに大し無力であり、思いどおりに生きていけななっていたことを認めた。

2、自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった。

3、私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした。

4、恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行い、それを表に作った。

5、神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。

6、こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう準備がすべて整った。

7、私たちの短所を取り除いてくださいと、謙虚に神に求めた。

8、私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。

9、その人たちやほかの人たちを傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。

10、自分自身の棚卸しを続け、間違ったときはただちにそれを認めた。

11、祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神と意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。

12、これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちすべてのことにこの原理を実行しようと努力した。

       (AAワールドサービス)

 

「12ステップ」に目を通してどう感じられましたか?

私は、「神」と「霊的」ということにまず違和感を覚えましたそして、自分なりの解釈をした結果「神」は、人間の集団における倫理だとか道徳心と捉え、「霊的」は、人間が集団生活をする上での本能でありその本能を満たすことと捉えました。このように自分なりの12ステップを完成させるのに3年ほどかかりましたが、初めから「12ステップ」が認知行動療法であり、依存症者でなくても健常者であっても人生を良くするためのプログラムであることは感じていました。

「12ステップ」をより深く理解するために紹介された本があります。

ジョー・マキュー著の 回復の「ステップ」です。

こちらの本は、非常に分かり易く各ステップを解説してくれているので、人間関係を改善したいと思っている方は読んでみる価値はあります。

この本のおかげで、精神福祉における大きな基盤だけでなく、私自身の基盤も築いて行けたと思っています。

 

「12ステップ」に興味を持っていただくために、プログラムがどのようにできたかを簡単に説明したいと思います。

「12ステップ」は、アメリカの投資家ビル・ウィルソンと医師ボブ・スミスという2人のアルコール依存症者が中心となり、オックスフォードグループ(様々な宗教等から自己啓発するための学習グループ)と協力し、霊的なプログラムのみを取り出し、形にしたものです。ちなみに霊的なプログラムに取り組むことを進めたのはカール・ユングと言われています。ビルは、わざわざヨーロッパまで行って、ユングへ相談したそうです。

このように、宗教色が強いため、一般的には、「神」は神様(キリスト教がベースだと思われます)のことを指し、「霊的」とは、神を感じる力であり、身近に感じることが霊的な高まりだと言われています。

私は、神を信じていないので、自分なりに落としどころを作りましたが、そういった能力が無い方たちにとっては、「神」を信じてプログラムを実行することが必要だと思います。

皆さんも、「12ステップ」を理解し、良い人生の糧にしていただけたら幸いです。

最後に、書籍には載っていない重要な行動指針をお伝えします。

「嫌なことから実行しなさい 」  ( 嫌な = 面倒くさい )