自己中心(わがまま)な性格の原因について物申す

こんにちは、にあです。

自己中心(以下「自己中」という)について調べると、原因についてほとんどが過保護によると書かれていることについて、突っ込みを入れたくなります。

間違ってはいませんよ。確かに・・・

でも、それは絶対条件ではありません。

過保護にされていても、「自己中」にならない人もいれば、過保護でなくても「自己中」にはなります。それなのに、過保護が原因というのは、言葉が足りませんね。

過保護にも2パターンあり、父権的支配(パタナーリズム)と甘やかしがあります。

そして、甘やかしが、「自己中」の形成に関係しています。

ここでの「甘やかす」とは、子供の思い通りに事を進めることを言いますが、なぜ「甘やかす」と「自己中」になるのかを細かく説明いたします。

そもそも、「自己中」になる原因は、私が知っている限りでも、以下の理由があります。

アスペルガー症候群(現在は「自閉症スペクトラム障害」に統合されている)の特性

②知的障害

③依存による性格の歪み

 

①や②は、そもそもい他人との関係を客観視する能力が低いために起きるコミニケーション上の特徴であって、本当の「自己中」と違って、自分が正しいと思っている訳ではないので、「もし、あなたがそうされたらどう思う?」と質問を投げかければ、大半は気付きを与えることが出来ます。

本題は③です。

③は「甘やかし」を体験することで、親を「都合の良い道具」として操作するようになります。

操作方法としては、怒る・泣く 方法がメインとなります。

 

「自己中」は周囲の環境が、自分の思い通りになっている状態によって形成されます。

そのため、子どもが求める物や環境を子どもが要求して、その要求に対して親が提供してくれる状態にある場合に「自己中」が形成されます。

この要求が通りにくくなってくると、「怒る・泣く」などして要求をエスカレートしていきます。

「怒る・泣く」でも要求が通らなくなると、暴力に発展していきます。

この暴力というのは、引きこもりなどで起こる現象です。

では、過保護以外では「自己中」は発生しないのかというと、そんなことはありません。

むしろ逆で、今ではネグレクトによる「自己中」が急速に増えてきています。

では、ネグレクトによる「自己中」の形成がどうやってなされるかをお話します。

現代社会においては、メディアやゲームが発展してきて、一人で過ごす時間が増えてきています。

この一人で過ごす時間を親が求める行動を、私はネグレクトと言っています。

例えば、子どもが遊んでほしくて足元に来ているのに、スマホの調べ事がすぐにやめられないことはありませんか?

このまま、スマホを触りたい場合には、テレビを見せたりして、子どもの気をそらせますよね。

この場合、テレビもスマホも「都合の良い道具」となっているのです。

子どもはテレビに集中してしまい、それを途中で辞められることを嫌がります。そして、もっともっと見せてくれという欲が出ます。

スマホもいろいろな情報を見せてくれるので、どんどん情報を見たいという欲が出てきます。

この特定の行動を継続したいという欲求が「自己中」の原因です。

これは、人間の依存という本能によって起きる特性であり、誰でも持っている遺伝的特性です。

遺伝には、陰陽の反応があり、陽性があるから今もその遺伝が残っているのですが、依存の遺伝は、陰性に働くと、このように悪い形で依存してしまいます。

しかし依存の遺伝が陽性に働くとどうなるのかというところが、はっきりしていません。

私が思うに、陽性に働くと経営者などのリーダーシップを発揮できると予想しています。

現代社会においては、どうもこの依存する遺伝子は陰性に出やすいようなのですが、この陰性に傾けてしまうものが、テレビ・ゲーム・インターネットなどです。

これ以外にも、今後ますます便利になるであろう「IoT」なども、陰性を強める傾向が強くなると予想しています。

では、テレビ・ゲーム・インターネット・IoTが人間にとって悪影響なのかというと、そうではありません。

陰と陽の作用の分かれ目は、社会性(コミュニケーション)が非常に大きな役割を果たしています。

例えば、たばこやお酒は依存症の代表格ですが、これらもコミュニケーションツールとして使っている場合は物質依存はしていても、依存症になることはほとんどありません。(既に依存症になっている方が依存症同士で交わすお酒はこれに含まれません)

過度便利すぎると、人は便利さにおぼれてしまい、目的を失ってしまいます。

逆に、目的ありきの便利さは仕事の効率や人間関係の構築の上で大きな力となってくれます。

重要なのは、その便利なものは何のためにあるのかということです。

自分一人のために扱う便利は悪い依存を生み、人間関係を破綻させる「自己中」を助長させ、他者との繋がりのため(仕事やその他のコミュニティーとの繋がり)に使う便利さは、作業効率を上げてくれるため、社会的貢献を高めてくれます。

 

現代社会では、引きこもりやモンスター〇〇と呼ばれる人たち、すぐ切れる子どもなど「自己中」が原因と考えられる問題が拡散されています。(引きこもりは引きこもってから起こる問題で始めは別の問題が絡んでいます)

こういった、「自己中」の問題は、まだしばらく日本で拡散していくことは、ほぼ間違いありません。

読者の皆さんが、心とお金に余裕を持って生活をしたいと思っているなら、この「自己中」の問題の根源である、依存については考えていく必要があります。

過度に便利な状態(一人で過ごす状態)に陥っていないかを点検して、行動を改めていきましょう。また、すでに「自己中」に陥っていると思われる場合は

以前ご紹介した「12ステップ」へ取り組むと良いでしょう。

「12ステップ」は、このプログラム自体が認知行動療法の理論に当てはまっており、とても効果的です。

「12ステップ」を進めていくうえで悩みが出たときは「お問い合わせ」からご連絡をどうぞ。私にできることであればできる限り協力いたします。